第1章 狩屋なんて。
「んっ……」
どこ………?
ここは……………?
「目覚めたかのぅ。嬢ちゃん」
「誰!?」
声は男。
辺りは暗くてよく見えないけど、
だいたい170cmぐらいは
あると推測できる。
近づいてきたら
大事なとこ蹴ってやるっ……………!!
「大丈夫。なにもしないよー」
「……………本当に?」
「ああ。君は人質だからね。」
「なんですって?」
「お父さんが僕のとこに借金してるんっすよ。なかなか返していいだけませんから、こうして脅迫するというわけです。」
「……………………。」
あの父なら
やりかねない。
そして次から次から出てくる男たちを
私一人で片付けるのは
とてもじゃないが無理だ。
「…………っ」
どうしたらっ