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音符のみつけ方

第17章 コンフュージョン




学園祭まで、あと一週間。

寿さんにユニットの件でとりあえず一件落着?してから数日後。
事件は起きた。





『・・・あれ?』





今日は学園祭の出し物の執事メイド喫茶で着る衣装が完成したとかで、その衣装合わせ。

でもどうした事か、目覚めた矢先のこの違和感。



くあ・・・、とあくびをひとつしてのそりと起き上がる。

・・・うん?





『・・・んー・・・?
なんかすこしさむい・・・。・・・・・・あれっ、なんかしゃべりにくい・・・?』





舌っ足らずな、言うなれば子供っぽい喋り方。
なんとなく声もいつもより可愛く聞こえる。いつもの声ならこの声を出すのはきつい。


今は10月。
秋真っ盛りだし、まあ普通に肌寒い季節。

でも、変だ。
私はいつもヒートテック素材のパジャマ(五線譜柄)を着て寝てる。昨日だってちゃんと着て寝た。
ヒートテックはあったかいから、起きたら寒く感じるなんて事は無かった。


それなのに、寒い。
え、なんで?


よく解んないけど、とりあえず着替えよう。
そう思ってベットから降りようとした時だった。





『・・・え、・・・』





危うく床に転げ落ちそうになった。


・・・・・・・・・・・・私の足、こんな短かかったっけ?
・・・・・・え、なんで・・・・・・なんで・・・。





『・・・ずぼん、ぬげてる・・・!?
ぅえっ、なん・・・えっ!?』





パジャマの下だけじゃない。

ズボンだけじゃない。


なんで・・・・・・なんでパンツまでもが、脱げてるの・・・?!





『ちょっ・・・、ぇえっ!?
ぶらまでぬげてる・・・。うわっ、てもみじかい・・・!
えっ、なにこれ?・・・なにこれ!?』





思わずパニクる。

だって。

いや、そんなはずは。


腕が短い。
脚も短い。
下着は脱げてる。
辛うじてパジャマの上は着てる。て言うか引っかかってる。



頭上にエクスクラメーションマーク(いわゆるびっくりマーク)とクエスチョンマーク(いわゆるはてなマーク)を浮上させながら、私は恐る恐る枕元に置いてあるスマホに手を伸ばした。
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