第13章 フラグパニック
「っはあ・・・間に合って良かったぜ・・・。
見た感じ無事みたいだな、東椰」
『あははは、無事じゃないですよ日向先生。
私早乙女学園長に軽く殺意湧いてるんですけどこれどうすればいいですかねー?』
「フハハハハハ!
かかってきなさいMiss.東椰!」
『よっしゃ喰らえ私のフラストレーション!!』
どーん!
>>>>心羽 の 渾身の一撃 !
それなり に 効いている !
>>>>早乙女 は ふらついた !
「・・・ぐぅ・・・っ、強くなったな・・・」
『ふっ・・・そりゃ朝から攻められてて何度も心臓破裂しかけましたからね。特に声に』
「「「・・・・・・・・・」」」
『・・・・・・で?
効力は丸1日って話じゃ無かったんですか』
「あー・・・どうやら試作品だったらしくてな。本来なら丸1日の筈が、効用が効用なだけに3時間だけしか続かなかったそうだ」
『ふーん・・・・・・』
何にせよ、私は助かった。
あのままだったら確実に〝音符のみつけ方〟が裏作品になっちゃってただろう。確実に。
ちなみにフラストレーションの使い方合ってないよね。・・・まあいいや。
「スミマセンでしたねー。
ミーとした事が、うっかりちゃっかり間違えて薬を霧散させてしまいマシタ・・・」
『はあ・・・・・・もーいいですよ。
過ぎた事ですし。・・・今日の事は早乙女学園長の責任って事で、恋愛禁止令はノーカンですよね?』
「・・・むむ・・・致し方アリマセン・・・。
no countにしましょう」
『まったく・・・・・・金輪際やめてくださいよこー言うのは。心臓がもちませんから』
「ハーッハッハー、乙女ゲームと旅行にイベントはつきものなのよー!
でわでわ!!」
「あ、社長!
・・・・・・ったく、あの人は・・・。・・・悪かったな、東椰」
『いえいえ、だいぶ落ち着けてきましたし』
「・・・つーか、一応聞いとくけど何かされたのか?」
『それ、言っちゃうと約5名が羞恥心に駆られると思うのでトップシークレットで』
「「・・・・・・・・・」」
・・・かくして、どうにかこうにかバカンス3日目は終わった。