第1章 プロローグ
「転校するわよ」
『え?!』
母の一言に驚いた。
高校入学した一ヶ月後、父と母は別れた。
原因は、父の不倫、だそうだ。
そんな母は、父もいないで私立の高校行ってる私と微妙に高いマンションの家賃、その他諸々を母はどうやって働いて払うのか?
母は、一様、働いているが幾ら何でもそれはキツイとの事。それは、そうだろうね。
との理由で、別の都立の高校に転校してその近くの家に住むと言う話。
私は、既に母が言った言葉の次の日に転校すると学校が生徒に話した為.私立高校はもう行かなくても良いと言う訳だ。
本当の事を言えば最初は転校に乗り気じゃなかった。何故かと言うとたったの1ヶ月だったが、学校生活は楽しかった方だ。
でも、翌々考えて見ると私立だから厳しかったんだよね。これが。
まぁ、都立で頑張ってやって行こうって気持ちになった。
私は気になる点を母に聞いてみた
『お母さん、転校先の高校ってどこなの?』
「あ、言い忘れてたね。クロマティ。クロマティ高校よ。都立ね」
『え?!?』
クロマティ..だと。待て待て。不良で有名な高校だよね。そんな所に私が..?というか、引き算でも入れる高校に入学とか嫌なんだけど..。
『ねぇ..、お母さん、クロマティって男子校だよ』
恐る恐る私は気になった事を聞いてみた
「あ、言われて見ればそうだったわね..。でも、大丈夫よ!男装すれば何とかなるわ。高校には男として登録しといたから!」
お茶目な母であった。
男としてって..って、えぇ....
『ちょっと!それは酷いよ。幾ら何でもこの見た目で男装って!バレたらおしまいじゃん!?』
「大丈夫って!バレないようにしてくれればバレないから!あ、それと..」
『それと?』
無責任な母親だな?!
「クロマティには高志君居るわよ!従兄妹の!」
へ..?今なんて?高志って神山?え?!嘘でしょ..。あの、同い年で従兄妹の神山君が..?嘘でしょ..。物凄く、久しぶり過ぎて気不味い。
『高志君がかぁ』
「そういえば、貴方、高志君の事大好きだったわよね~。小さい頃なんて高志君のメイドになる!とか言っちゃってさ~」
『そんな事思い出さないでよ!』
メイドになる?!そこは嫁でしょ
高志君は、私のお母さんのお兄さんの息子
こうして、私は引っ越しの準備を終えて住む家に向かっています