第5章 家族
朔哉(獣型)
「………。」
(いつ見ても…この船はでかいよな…。)
朔哉の視界に映るのは
白ひげの船、モビー・ディック号。
ー甲板上ー
新人クルー
「!と、虎が船食おうとしてる!?」
先輩クルー
「ばーか。虎が船食うわけねぇだろ。」
新人クルー
「だってあれ!」
先輩クルー
「分かったからちゃんと見張りしてろ。」
新人クルー
「敵だったらどうするんすか~!」
マルコ
「おめぇらさっきからうるせぇよぃ。」
新人クルー
「!マルコさん!虎が船食おうとしてるんすよ!?敵かもしれねぇのに…。」
マルコ
「虎?」
新人クルー
「あ、あれです…。」
マルコ
「あれは…。」
(朔哉…。)
新人クルー
「襲って来ませんよね?」
マルコ
「心配ねぇよぃ。あれは親父の客だ。」
新人クルー
「…はぁ。」
マルコ
「感心してねぇで親父に知らせてやれよぃ。」
新人クルー
「!は、はいっ!」