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シャングリラ  【サイコパスR18】

第8章 欲




「ごめんね、秀星くん。黙ってるの、卑怯だよね。でも、なんか秀星くん、慣れてる感じだったから、その……よく女の子とこういうことしてんのかなって、思っちゃった。」
 言った。言ってしまった。俯きながらだけど。私は、さっきとは全く別の意味で、ドキドキしている。恐る恐る顔を上げると、ぽかんとして私を見つめる秀星くんの顔があった。でも、さすが秀星くん。きっと私からこんな言葉が出るとは、およそ考えていなかっただろうけど、すぐさま強気な目に戻って、切り返した。
「ふぅん……。悠里ちゃん、俺のそういうところに興味あるんだ?それって、どういう意味か、自覚ある?」
 言外に、「面白い」と含ませて、挑戦的ときた。
――――――自覚?何となくだけど、分かるような、分からないような?あぁ、でも、確かな予感としてなら―――――――――
「―――――――――後には、引けない、とか?」
「上等じゃん。」
 秀星くんは、満足そうな、それでいて強い欲を孕ませたような目で、私を見据えた。



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