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シャングリラ  【サイコパスR18】

第67章 星に願いを 後編


***



 いつか、こんな日が来ると――――――、そう。分かっていた。
 秀星くんが「忙しくなる」ってことは、それだけ彼が、死と隣り合わせになるということだ。私は、気付いていた。それなのに、気付かないふりをしていたんだ。

 パタン、と自室の扉が閉まる音。そこで、私を支えていたものが、切れたのだと思う。



「――――――――――ッ、く、ああああああああああああああああああああああああ―――――――――!!!!!」
 その日私は、記憶が途切れるまで、声が嗄れ果てるまで泣き続けた。

































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