第51章 ディストピア 前編
「普通に一緒に外へ出ることもできない。俺がアンタの家に行くこともできない。アンタは他人に俺を紹介することもできない。一般市民の恋人同士ができることなんて、何ひとつ叶いやしない。」
―――――――――グチュ……
俺は、悠里ちゃんのナカから指を引き抜いた。そして、手早くベルトを外して、ズボンをその辺に放り投げた。そのまま、邪魔なパンツも脱ぎ捨てて、悠里ちゃんのアソコに、俺自身を宛がった。そして、そのまま一気に自身をねじ込んだ。
「……っ、ギ……、ァ……、あああ……っ!」
悠里ちゃんは、苦しそうにして、涙を流している。痛みのせいか、時々躰が震えている。その姿を見て、俺は興奮している。
「俺だって、……、……っく……!アンタのことは、……、まぁ、うん……。でもさ、……、っは、俺はアンタに。……、……何ひとつくれてやれない……!っ、あ……!」
言いながら、俺は悠里ちゃんを激しく揺さぶった。悠里ちゃんは、涙を流しながらただ耐えている。
「アンタから、貴重な時間と、資源を巻き上げて、こうやって性欲処理まで……!……、っく、はぁ……、はぁ……。は、はは……!いつも思ってんだ。アンタに何の得があるんだって。……はぁ……、はぁ……。何ひとつ、……、……ねェじゃん……!」
俺は、感情に任せて、悠里ちゃんを揺さぶり続ける。
「何でアンタ、俺のことなんて、好きになったんだ……!……っく、……ぁ、……何で俺のことなんて、好きって言ったんだ……!はぁ……、はぁ……!何で、俺みたいなゴミ……!」
悠里ちゃんは、気絶してしまったのだろうか。反応が無くなっている。
俺は、悠里ちゃんから自身を抜き取った。
……夢の中とはいえ、酷い八つ当たりだ。