第40章 ふたり
「秀星くん、私、秀星くんと……、したい。秀星くんが、いい。秀星くんじゃないと、嫌……!」
幾度となく考えていたこと。秀星くんじゃないと、嫌。秀星くんがいい。私のハジメテは、秀星くんがいい。
「……!悠里ちゃん……、なんてこと、言って……!?このタイミングでそんなこと言われたら、俺、もう止まれないって……!意味、分かってンの……!?」
密着した躰を離すことすら、名残惜しいけれど、少しだけ体を離して、秀星くんの目を見る。
「当たり前……、でしょ。」
「……、はぁ……。もう、やっぱりダメとか、ナシだかんね……。」
そう言った秀星くんの瞳は、真っ直ぐに私を捕らえていた。