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シャングリラ  【サイコパスR18】

第25章 クリスマス・イヴの憂鬱


「悠里ちゃんから誘ってみたら?シュウくん、喜ぶわよ!」
「そう、ですか……?」
「絶対喜ぶわよ!何なら、アッチの方面も、悠里ちゃんから誘ってあげれば、シュウくんとびつくわよ!」
……。うん、唐之杜先生の際どい発言にも、慣れつつある自分がいる。最初のころと比べて、とりあえず慌てふためいた反応をそのまま返すことは少なくなってきた。
「えーっと……。」
「誘い方が分からない?それなら、まずは適当に酒でも飲んで酔ったふりでもして、あついから脱がせてとか何とか言えばいいのよ。そしたら体温が下がるから、ベッドで温めてって可愛く誘えばOK。ベッドまで行ったらあとは勢いに任せてズボンを脱……」
「ま、待ってくだふぁい!」
……噛んでしまった。そして、前言撤回。それにしても、先生が私に振ってくる下ネタの内容が、どんどんエスカレートしてるのは、絶対に気のせいじゃないと思う。
「あら。シュウくん絶対悦ぶのに。うん、ズボンを脱がせたらそのままパンツも引きずりおろして、あとは……」
 ちょ、何を言い出す!?
「先生、ストップ、ストーップ!!何を言い出すんですか!?」
「ふふ、まぁ、この先続きが必要になると思うから、その時にまた一緒にお勉強しましょ?」
「う、うぅ……?」
 どんな卑猥なお勉強なの!……でも、もしもの話。もし、本当に私が秀星くんに、えっちなことをしたいみたいに誘ったとしたら、ホントに秀星くんは喜んでくれるのかな……なんて、頭の片隅で考えてしまう。こんなの、本人になんて絶対尋ねられないことの筆頭候補だ。そもそも、この社会では、『そういうコト』はヴァーチャルで済ませるか、適当な方法で欲求をコントロールするのに。あぁ、でも、それってなんかこう、私は……。
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