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シャングリラ  【サイコパスR18】

第24章 ゲーム・パニック Ⅲ


 悠里ちゃんは、多分恥ずかしさで大混乱といったところだろうけど、何度も俺に謝ってきた。俺はつとめて落ち着いて返事をした。でも、原因を作ったのは紛れもなく俺だし、悠里ちゃんにエロゲーをプレイさせてしまったので、謝られるのは正直悪い気もする。それに何より、すべての元凶は俺にあることぐらい、悠里ちゃんも分かっているだろうに、これだけ謝ってくるということは、考えられる原因は2つ。

―――――1つは、どんな理由であろうと、自分が原因で俺を不快にさせてしまったことを詫びるその精神。悠里ちゃんの優しさと言い換えてもいい。もう1つは――――――……、うん。

―――――悠里ちゃんの脳内で、とてつもなくエロい妄想劇場が展開されていた可能性だ。





 さて、どっちなんだろうね。俺は、悠里ちゃんの頭を撫でながら、遠慮なく悠里ちゃんを笑っていた。

 ここでサイマティックスキャンでもかければ、シビュラは悠里ちゃんの脳内を的確に解析してくれるんだろうか。

 そんな考えがふと俺の頭をよぎったけれど、それは何というか、味気ない。きっとこんな風に、分からないままでいたほうがいいような、そんなことも多々あると思う。そうだ、味気と言えば、俺はメシができたって、悠里ちゃんを呼びに来たんだった。


「ハイハイ、もういいからさ、メシにしよ!今日のはすんごい自信作!早く食べよ!」

 あんなに謝ってたのに、メシと言われれば、悠里ちゃんの瞳が大袈裟なほどに輝いて、悠里ちゃんは遠慮がちに頷いた。そう言えば、随分待たせてしまった。

 ついでに俺も色々と疲れたような気がするけど、まぁいい。











 悠里ちゃんとこうやって過ごせる今は、きっと幸せだ。






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