第23章 ゲーム・パニック Ⅱ
私が狼狽(ろうばい)していると、まさかの展開が私を襲う。それまで大人しかったリリアの様子に、ありえない変化が見られたのだ。
『……っぁ、カオル……、くん……!もっと、もっとぉ……!』
リリアが突如、いわゆる「おねだり」を始めたのだ。しかも、ただの「おねだり」じゃない。
『リリア、うしろ……、お尻気持ちいいのぉ……!カオルくんのアソコで、もっと、苛められたいのぉ……!ぁ、っぁ、もっと、じゅぽじゅぽしてぇ~~!』
淫乱な言葉を恥ずかしげもなく吐き、その無駄に大きな胸を揺らしながら、カオルくんに痴態を晒し続けるリリア。それは、留まるところを知らない。私がドン引いてしばらくたっても、リリアの卑猥な物言いは一向に止まないどころか、むしろエスカレートしていった。
『カオルくんのアソコ、おひりのナカぁ……、きもひいいよぉ~、おかひくなっちゃぁん……!リリア、おひりがいちばん、すきぃ~~!イっちゃぁあぁぁぁん!!』
……。………。もう、呂律(ろれつ)も回っていないですよ、リリアさん。そして、可愛いキャラはどこへやったのでしょうか。
『出してぇ~~~!リリアのおひりに、濃いのぉ……、カオルくんの濃いの、いっぱいちょぉだい……っ!』
リリアの絶叫が、ヘッドホンから私の耳に直接届く。……。うん。声優さん、ここまでやれば、そりゃあ評価が高くなるよね。というか、ここまでやって評価が低かったら、人生やってられない。
いつの間にか、モザイクに覆われたカオルくんのモノは画面から消えて、代わりに、リリアのモザイクに覆われたアソコから、白っぽい液体がだくだくと溢れていた。リリアは、リンゴが蕩けたような顔で、ヒクヒクとその四肢を震わせていた。繰り返しカオルくんの名前を呼んでもまだ、『おひり……イイのぉ……』などと漏らしている。
……私には想像もつかない領域だけど、世の中にはこういう世界もあるらしい。まぁ、この社会は同性婚も認められているし、こういう性癖だって…………、