第22章 ゲーム・パニック Ⅰ
リリアは、ひたすらに喘ぎまくっている。でも、きっと気持ちいいんだろうな。だって、どう見てもリリアはカオルくんのことが大好きだ。好きな人にみっともない姿を晒しているけど、触ってもらえること自体は、嬉しいんじゃないのかな。まぁ、カオルくんがリリアを好きな描写って見当たらなかったから、もしかしたらリリアの片思いの可能性も充分あるけど。今だってそう。リリアは行為を受けている間も、ずっとカオルくんの名前を呼んでるけど、カオルくんはそうでもない。目的が目的だから、当たり前なのかもしれないけど、やっぱりちょっと淋しいかもしれない。
『ハァ……、ハァ……。後ろ、向いて……。』
リリアは、言われた通りに、身を捩った。治療だから従順に振る舞っているだけじゃないんだろうな。きっと、カオルくんに……
……って、待って。ちょっと待って。非常に待って。激しく待って。
………、カオルくんのモザイク、どこに繋がってる……?