• テキストサイズ

シャングリラ  【サイコパスR18】

第19章 バースデー・サービス 前編


「ううん、する。」
「……へ?何?」
 秀星くんはキョトンとしている。
「何って、秀星くん、何かサービスしてほしいんでしょ?私にできることなら、サービスさせて?」
 何を言われるか分からないけど、言ってみた。
「…………。」
 この沈黙が恥ずかしい。恥ずかしいことを言って、後悔し始めたその時。
「……マジで?」
 秀星くんがぽつりと口を開いた。
「……、うん。」
 緊張しながら、私も口を開く。
「……言ったら、やってくれんの?」
「内容にもよるけど、私にできることなら……。」
「…………。」
 秀星くんは、黙ってしまった。言わなけりゃよかった。
「ごめんね、今の冗談。本気にしないで……、!?」
 秀星くんが、繋いでいた手を強く握ってきた。
「期待させといて、冗談?」
「え……?」
 秀星くんが、ジト目で睨んできた。怖くはないけど。
「俺、期待しちゃったじゃん……」
 言いながら、秀星くんは、手の力を緩めた。
「あ……、その……、私にできることなら、頑張るから!」
 勢いんに任せて言ってしまった。
「ふ~ん?そんじゃ、んー、何がいっかなー……」
 秀星くんは、どこか楽しそうにして、時々私をちらりと見ては、口角を上げた。

「場所、移動しよ?」

 秀星くんの提案で、私たちは秀星くんのベッドへと移動した。



/ 591ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp