第3章 瞳をあけたままで~斎藤一編~
「………あ…うっ」
時尾の中がひくひくと痙攣し、遠慮無しに俺を締め上げる。
「…………くぅっ……
あんたの中は温かい。……溶けてしまいそうだ。」
「…一さん………」
「時尾……もう恥ずかしくなど無い。
だから……目を開けてくれ。
あんたの目に映る俺の姿を確かめたい。」
時尾の目がゆっくりと開かれ、俺を見上げて来た。
見えていない筈なのに、お互いの視線が絡まっているような錯覚に陥る。
時尾の大きな瞳に映る淫靡な自分の姿を見つめながら、ゆるゆると小刻みに腰を打ち付けた。
まるで吸い付いて来るようなその感触に、つい俺も声を漏らす。
「うっ………く……」
見開かれた時尾の瞳が妖しく潤んで、俺の胸に手を這わせて来た。
「一さん…………もっと……」
「え……?」
「もっと………して…」
「………っ。そんな……煽るな。
あんたを……壊してしまいそうになる。」
「壊して……」
甘い囁きが俺の箍を外した。
「分かった。ではもう……遠慮はしない。
止めろ言っても止めぬからな。」
時尾の腰を高く持ち上げ膝立ちになった俺は、上から叩き付けるように激しく抽挿を繰り返す。
繋がった部分からは飛び散るように愛液が溢れ出し、俺の牡茎をぐちゃぐちゃに濡らした。
「あっっ……ん……んんっ………ふあっ……ん……」
俺に貫かれる度に時尾の嬌声が部屋中に響く。
「時尾………もっと…か?」
「………ん」
頷いた時尾の中から自分自身を引き抜き、身体を支えながら時尾を四つん這いにさせた。
その腰を突き出した厭らしい体勢を目にして牡茎がどくどくと脈打つ。
艶やかな臀部に手を添えて少し左右に押し広げてから、俺はまた時尾を一気に貫いた。