第7章 あとがき
そして結ばれた2人は、過去に愛した人の残像を吹っ切ってお互いを「千景」「結」としてちゃんと認識します。
千景様からすると、有希ちゃんが持っていなかった強さを結ちゃんは持っている。
それは自分と共に風間家を支えていく上で絶対に必要なもので、もしかすると自分が結ちゃんに守られる時があるかも…と思う程の魅力。
結ちゃん的には男に守られながら一歩下がって着いて行くなんてまっぴらだけど、それでも自分が言って欲しい言葉を言ってくれて、自分を想ってくれる行動をちゃんと取って欲しい。
……だって女の子だもん(笑)
そして千景様はそれを完璧な程にこなしてくれる。
容姿は過去に愛した人に似てるんだから問題無し!
しかもその愛した人は持っていなかったものを持ってる。
身体の相性もバッチリ確認済み♪
はい、もう出会うして出会った。
運命です。Destinyです。
そうなりゃ千景様、このチャンスを逃す訳にはいかぬ……とばかり、いきなりプロポーズですよ。
流石、婚活王子(笑)
結ちゃんもそのプロポーズは凄く嬉しいんだけど、自分みたいな女がイイトコボン(←良い家柄のお坊っちゃん)の千景様には釣り合う訳ないし、絶対周りに反対されるだろうし……怖くて堪んない。
だから素直に頷けないんですね。
でも千景様だって簡単には諦めませんよ。
ただでさえ有希ちゃんを諦めて失っちゃってますから、結ちゃんまで逃す訳にはいきません。
頑張って説得を続けて、最後はお得意のキメ台詞「お前の本心など、とうに分かっているのだから…。」を繰り出して、やっと結ちゃんからOKを貰えました♥
そしてプロポーズの承諾を貰った途端に子作り宣言をする千景様。
抜け目無いですね~。
~最愛~で有希ちゃんにプロポーズした時もそうでしたが、千景様ってばどんだけ子供が欲しいのよ。
まあ、風間家の頭領なんですから跡継ぎ問題も切実なのね。
しかし…「言っておくが、一人や二人では済まさんぞ。覚悟しておけ。」って、一体結ちゃんに何人子供を産ませるつもりなのでしょうか?(笑)
でも結ちゃんって結構子沢山の肝っ玉母さんになりそうだし、意外と千景様も良いイクメンパパになりそうで、お似合いの2人だと思います。