第6章 愛しすぎている~風間千景編~
膝裏を掴んだまま千景が私の股間に顔を埋め、鼻先で秘裂を割るとちゅくちゅくと小刻みに舌を震わせ愛液を舐め取る。
「ひ…ああ……んっ……」
目を閉じて秘部に舌を這わせ続ける千景の長い睫毛が影を落とし、その端整な顔を益々艶やかに染めていた。
その姿を見ているだけで、私の中からは愛液がとろとろと絶え間無く溢れてしまう。
「ふん……いくら舐め取っても無駄の様だ。」
顔を上げ、私の愛液でぬらぬらと照っている千景の唇が弧を描いた。
「いっそ栓をしてしまうか?
それとも、全て掻き出してしまおうか?」
その言葉の意味を理解するより早く、千景の長い二本の指が私に突き立てられた。
「ああっっ……ぅんっ…」
千景の片腕は今だ膝裏を押し上げている為、私の秘部は上を向いていて、正しく突き立てられると言う表現が的確だ。
だから私からもその行為が丸見えになってしまう。
上から差し込まれる事により、千景の長い指は容易に私の最奥に達し、そこを捏ね回すようにぐにぐにと刺激されるとこれ迄に感じた事の無い感覚が私の中にぶわっと沸き上がった。
「やっ……やめっ…………いっ…や……」
「止めぬ。」
「駄目っ……うあっ……ああ…ふ…」
「良い声で啼くのだな…お前は。
ほら、もっと聞かせてみろ。」
千景の指が一層私の中を激しく掻き回すと、ぐちゃぐちゃと厭らしい水音が部屋中に響いた。
視覚も聴覚も触覚も……私の全ての感覚が千景に支配されている。
自分では制御出来ない悦楽を与えられ続け、目を虚わせ、空気を求めるように開いた口の端からはとろりと唾液が零れ出した。
「はあっ……あ……んっっ…………んく……あ………」
勝手に溢れ出る喘ぎを抑える事も出来ない。
私が段々と上り詰めて行く様子を、千景は行為を続けながら満足そうに見つめている。
「そろそろ達かせてやろう。」
そう言って笑った千景の指が、私の最奥で膣壁を押し込み掻き上げるように動くと頭の中が真っ白に弾ぜた。
「……いっ…………ぅあああっ……」
悲鳴のような嬌声を上げた私の身体中が強張り、背中と喉を思い切り仰け反らせて……
私はそのまま意識を手放した。