第10章 綱海ver2
いつものように二人での帰り道…
でも、今日はアイツの様子が、少し…いや、だいぶ変だ。
しばらく歩いていると、
「音村先輩って…どんな人ですか?」
こんなこと言ってきた。
「へ!?」
何で、こんなこと聞いてきたかは、わかんねぇけど、なんつーか…嫌な感じがした。
もしかして…
好きな奴って……
音村だったのか……?
違うって思いたいけど、こいつの不安そうな顔……。
………ふぅ。
こいつの好きな奴なら…
協力してやる……
「いい奴だぜ!!安心しろよ!」
本当のこと言ったけど、嘘ついた気分だぜ……………。
「そうですか!?」
嬉しそうな顔…
というよりは、安心した顔だな。
…そんなに好きなのか…。
んなら。
俺が言えるのは…
「頑張れよ……!」
…それしかねぇ…