第15章 和解
「なにも言わずに出てきちゃった…」
?「あれ??ちゃんやんな??」
「えっ…??」
?「朝早くからこんな所でなにしてるん??」
「おじぃちゃん…」
じ「なんや??みんなとケンカでもしたんか??」
「ケンカの方がまだましかも…(苦笑)」
じ「そうか…。朝ごはん、食べたんか??」
「ううん。食べずに出てきちゃったから」
じ「うちで食べるか??」
「いいの??」
じ「1人より2人の方がいいやろ。それに、なんや聞いてほしいことがあるんちゃう??」
「…なんでもお見通しなんやね(笑)」
じ「そりゃあ、倍以上生きてるからな(笑)」
カラカラッ
じ「縁側から上がり。その方がいいんやろ??」
「おじゃまします」
じ「用意するから、その辺に座っとり(笑)」
コトンッ
じ「いただきます」
「いただきます」
じ「で??何があったんや??」
「私が前に働いてたときにいた後輩がお店によく来てたの。その時に、みんなにありもしない話しを吹き込んで…」
じ「ありもしない話し??」
「コンクールに出す作品のアイデアを盗作したり、自分の立場を優位に立たせるために上司と寝たり。って。でも、それは全部その子の話しで私は濡れ衣を着せられて辞めたのに…」
じ「……」
「みんなのおかげでまたスイーツ作りも始めれたのにその子のせいで、また居場所なくなっちゃった…」
じ「今は、お店のスイーツは??」
「その子が作ってるはず」
じ「そうか。それで出てきてあの公園にいたと。これからどないするん??」
「どうしよう…」
じ「ちゃんがよければ、ここにいるといい」
「でも…」
じ「もちろん、アイツらには言わへんよ。また戻りたいって思うまで好きなだけおったらええよ」
「…ありがとう」
じ「いいえ。その代わり、たまには甘いもの作ってくれるか??」
「それは任せて(笑)」