第13章 嵐の前触れ
ザワザワ…
渋「ランチ2つで2,000円です」
「これで」
渋「ちょうどお預かりです」
風月「すみません」
渋「はい」
風月「ここで働いてるパティシエって1人だけですか??」
渋「はい。今のところ」
風月「さんで大丈夫ですか??」
渋「どう言うことや??」
風月「私、以前にさんと働いてたんですが、さんってあんまりいい噂なくって…」
渋「はっ??」
風月「コンクールに出す作品を盗作したり、上の人と関係を持ったり…」
渋「……」
風月「仕事辞めてから少しの間人と関わってなかったみたいですけど…まあ、気を付けてくださいね」
渋「……」
風月「ランチ、美味しかったです。また食べに来ますね」
カランカランッ
横村安錦大「ありがとうございました~」
渋「…ホンマなんやろか…」
村「すばる??どないしたん??」
渋「や…何もないわ」
バシッ
村「なら、ボケッとすんなや」
渋「へーへー」
丸「ちゃんのケーキは最高やな」
「大袈裟だなぁ~(笑)」
丸「イヤイヤ。スイーツは癒しやろ」
「(苦笑)」
バシッ
村「なにアホな発言してんねん」
丸「通常営業やけど??」
村「…はよ食って、上帰れ‼」
丸「1人で過ごすのが寂しいから、店に来たのに…」
村「お前は女子か‼」
「(笑)」
渋「…俺が見てきたちゃんは、そんなことするような子には見えへんけどな…」