第13章 嵐の前触れ
横「ランチ2つとアイスコーヒー2つですね。かしこまりました。」
「なあ、ホンマにここにおるんか??」
風月「友達の情報では、キッチンにいるみたい」
「同じ職場で働いてるわけやないねんから、もう、ええんちゃう??」
風月「ダメ。徹底的に追いつめてやるんだから」
「なんでそこまでこだわるねん。そもそも、何もしてないんとちゃうん??」
風月「私よりなんであの人の方がみんなに選ばれるのよ。私の方が…」
村「失礼します。お待たせしました。ランチ2つです。」
コトンッコトンッ
村「失礼します」
風月「あっ…あの‼」
村「はい」
風月「ここに っていますか??」
村「はい。パティシエとして働いていますが…お呼びしましょうか??」
風月「いえ。忙しいと思うので、大丈夫です」
村「分かりました。失礼します」
風月「やっぱり…」
「なあ、やっぱりもうええんちゃうか??」
風月「イヤ。私はいまだにこんな状態なのに、こんなイケメンに囲まれて楽しそうに働いてるなんて許せない。奪ってやるんだから」
「……」