第5章 ペンキ塗り
☆ドア組☆
「白って意外に塗るの難しいね」
渋「ちゃんとやらな、あいつらになに言われる事やら…(笑)」
「すばるくん、ずっと聞きたかったんだけどね…なんで私を雇うのOKしたん??」
渋「なんでそんなこと聞くん??」
「だって、最初に会ったときに嫌がってたから…」
渋「……俺と同じ感じがしてん」
「えっ??」
渋「ちゃん、人とある程度距離をおいて接してるやろ。俺も、そうやねん。あいつら以外はそうなんねん」
「…どうして分かったの??」
渋「何となくやな。俺もそれなりに色んな経験してるわけやし」
「……私、人が怖いんだよね。昔はそんなことなかったんやけど、就職してからかなぁ。色んな人に裏切られたりして。それが嫌で嫌で。そんな私に章大が気付いてくれて、助けてくれて。みんなが私のこと仲間って言ってくれるから、信じてみようとは思ってる」
渋「…俺らのこと、まだ怖い??」
「少しだけ…」
渋「そっかぁ…。ムリすることはないねんで。ちゃんが俺らのことを信じてくれて、怖くなればいいなって思うし」
「こんな私でも、仲間って言ってくれるの??」
渋「当たり前やん。それに、俺のことを少しでも信じてくれてたから話してくれたんやろ??」
「……」
渋「つらかったことを話してくれただけでも大きな進歩やと思うで。これから、辛いこととか苦しいことがあったら、俺らになんでも話してくれてええねんで。アホなことばっかり言うてるけど、力になりたいって思ってるし」
「ありがとう(笑)」
渋「…///」
村「ちゃ~ん、そろそろお昼やからお昼の準備せえへん??」
「あっ‼ほんまやね。信ちゃんも手伝ってくれる??」
村「エエで~‼ほな、やろか‼」
「は~い‼」
村「ヤス~、すばるがサボらんように、ドア手伝ったってくれへん??」
安「は~い‼」
渋「なっ‼サボらへんわ‼ヤスも来んでええし‼」
「章大、よろしくね」
安「ハイハ~イ‼」
渋「ちゃんまで!?!?」
「(笑)」