第2章 新しい一歩
横「あっつー‼こんなんやったら、すばるがサボるわな」
「商店街ってこんなに人通り少ないの??」
横「そんなことあれへんよ。朝晩は学生や会社帰りの人がたくさんおるよ。ただ、商店街自体が寂れてきてるから昼間はこんなもんやな」
「それって…ここでビラ配りしても意味なくない??」
横「えっ??」
「たくさん人通りがある時間帯があるなら、その時にビラ配りしないと。あと…このビラだとあんまり伝わらないかも」
横「…」
「たぶん、バンドの帰りに章大また来るから、その時に色々考えよ‼」
カランカランッ
安「信ちゃ~ん‼」
村「なんや、ヤスか」
安「誰やと思った??」
村「他の3人の誰か??」
安「なんや~、残念賞やね。のど乾いたからレーコーちょうだい」
村「あいよ~」
カランカランッ
横「ただいま~」
村安「おかえり~」
横「ヤスやん。もう終わったん??」
安「せやねん。スタジオのかりれる時間が限られてて。あとお店の外観、少し考えたよ」
バサバサ…
安「ザッと書いてみたからちょっと見にくいかもしれんけど…どう??」
カランカランッ
渋「水~‼」
「大丈夫!?!?」
渋「誰が嬉しくてこんな猛暑の中、畑仕事せなあかんねん」
村「手伝ってるから、いろんな野菜わけてもらえてるんやろ。…ん、水」
ゴクゴク…
渋「生き返った~」
村「大袈裟な」
渋「水は大切やねんで‼…ところで、これなんなん??」
横「ヤスが、外観デザインしてくれてん」
安「どう??」
渋「ええんちゃう??」
村「でも、業者に頼むなんて無理やで」
安「5人では無理あるよな…」
「章大のバンドメンバーとか呼んだら??毎日暇してるんでしょ??」
安「う~ん…丸はいけると思うけど、大倉と亮は忙しいからなぁ…」
渋「バンドメンバーって、俺らの知ってるやつらばっかりやん」
安「ちゃうちゃう。バンドメンバーは指とか使う仕事するの嫌うから無理やで。パッと思いうかんだのが、あの3人やってん」
横「確かに、あの3人なら俺らも気を使わんでいいし」
安「いつやるか決めてくれたら連絡してみるわ」