第3章 変わる心境
「わっ私は常識ないし、あんまり君達と話していなかったしから、その…………私は…………正直、邪魔者ではないか?」
段々と声が小さくなって行き、決まり悪そうに口ごもる。
何時もなら、想像などつかない姿だ。ちょっと可愛いかも。
「そんなことないよ」
「ほっ本当か?」
「うん!」
ホッとした風に少し笑う。
「うん、やっぱり鶫ちゃんは笑ってた方がいいよ」
すると、直ぐに困った顔をする。
「私は今笑っていたのか?」
自分で自分の表情が分かっていないのかな。変なの。
「じゃあさ、プリン好き?」
「また茅野はプリン?」
渚が飽きれ気味に尋ねて来る。
「良いじゃん。プリン好きなんだもん」
もうプリンは最高だし!共感してくれたら嬉しい。
「プリンはカラメルが良いと思う」
やけに神妙な顔をして、慎重に言葉を選ぶ様に言う。その後にぶつぶつと何か言っている様は、少し不気味に見える。
「どっどうしたの?」
「いや、カラメルの大切さについて考えていた」
やっぱり変わった感じの子だなぁ。でも、そこが面白い。
「そういえば、君やさんをつけるが面倒なのだが、呼び捨てでも構わないか?」
何という嬉しい提案!
「勿論OKだよ!」
一もニもなく頷いた。他の皆も同じだったみたいで、賛成の声が上がる。
「ありがとう」
微笑む姿に思わず、見とれる。
何時もは、不機嫌そうな顔をしているけど、鶫ちゃんは実は、結構美人だったりする。例えるなら、きつめの美人。
そんな人が笑えば、当たり前に綺麗で美しい。羨ましいぐらいに。
そう思った者も少なくない様で、教室が静かになる。
「どうした?何か変なことを言ったか?」
「ううん。気にしないで」
「…………分かった」
少し疑問に思っていそうだけど、HR開始のチャイムが鳴ったから、自席につく。
「HRを始めます」
保健室と教室とを、マッハで行き来しているらしく、ちょっとだけぶれている。
この際なら、カルマ君は大丈夫だろう。
「そうそう一ノ瀬さん。次からは男の子を、お姫様抱っこにしないように、して下さい。」
…………。
せんせーにも言われちゃった。色んな意味で、大変だね鶫ちゃん。
終わり