藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第22章 ♡Story45♡ 本当の気持ちを...
「俺はマネージャーとして、君は仕事を放り投げることなんてしないって思っている。
たとえ君がルールを破って芸能界を辞めるにしても......
残った仕事を放ったらかしするの?
まだ君には、やらなくちゃいけない仕事が沢山あるんだよ?
それなのに、仕事を放り投げるのかい?」
「......。」
「アイツ等に言われたんでしょ?モデルも、芸能界も辞めろって......
映画の話、凄く喜んでいたよね?大運動会も、張り切っていたよね?
それに君は、この仕事が大好き......やり甲斐があるって言ってた......なのに、
そうやって簡単に放り投げるの?
百合ちゃんが、そんな無責任なことをするなんて......
俺はちっとも、思ってないよ?(微笑)」
「っ......」
「百合、私も同じ考えよ。
貴女を必要とする人は沢山いるのよ......ここにいる人達は勿論、
ファンのみんなも......」
「お前は、本当にのびしろのある面白い奴だって見てた。
裕太とは違う、才能があるって......やっとこの俺が認めたのに、
そうやって簡単に放り投げんのかよ......」
「あのなぁ百合?
俺本当に、お前と仲良くなれて良かったって思ってんだよ。
番組でも年の離れた先輩しかいなくて、正直心細かった......
でもそんな中、百合が来てくれてすげぇ嬉しかったんだよ。
一緒に張り合える......友達、ううん......好きな人として......」
「っ陽向君......」
「ここで言うのも凄い場違いだけど......俺、お前のこと好きだったんだぞ?
いつかお前に、この気持ちを伝えたかった......」
「......。」
「百合ちゃん、番組でも言っていたよね?
ファンを悲しませることはしない、もしそうなってもみんなを納得させるって......」
「雪乃さん......」
「今の百合ちゃんじゃ、誰も納得させることなんてできないよ?」