藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第22章 ♡Story45♡ 本当の気持ちを...
「っ......」
百合は再び視線を逸らし唇を噛み締めていた。
「......百合ちゃん、思いっきり本音を言っちゃいなよ。
藤ヶ谷先生の元に、帰りたい。
愛してるって......」
「これは俺からもアドバイスするよ?
本当の気持ちを押さえ込むのはいけない。ここで本当の気持ちを言うだけで、
君の心は大分楽になるんじゃないかな?」
陸の後ろから宏光と渉が百合の元に歩み寄ってきた。
「っ本音なんて、ありませんから......
わざわざアドバイスありがとうございます、北山先生横尾先生......でも私は、」
「「......。」」
「もう......
“藤ヶ谷先生”のことはなんとも思っていませんから......
愛しているどころか......
好きでもありませんから。」