藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第22章 ♡Story45♡ 本当の気持ちを...
_コンコン
「「「っ!?」」」
ノックが鳴り響き、その場全員が扉に視線を向けた。
「失礼します、玉森百合です。」
どうやら百合が来たらしい。
だが百合の声のトーンは思ったより落ち着きがあり低かった......。
そして百合は部屋に入りみんなの前に姿を現した。
「っ百合......!」
「「っ百合!「百合ちゃ「さん!」」」
「......。」
みんなそれぞれ百合の元に駆け寄ってきた。
しかし百合は喜びの表情はおろか、ほぼ表情を変えずこちらを見ていた。
「っ百合!
本気で心配かけんなよ......本当に何なんだよ......
俺ら家族に言わず勝手に婚約とか......」
「......ごめんなさいお兄ちゃん、連絡をする術がなくて......
それであんな形になっちゃったの。」
「っでもだからって!」
「っ裕太、百合にも色々事情があったんだ......」
「......ごめんなさい、お父さんお母さん......」
「っ百合、貴女は本当にこれで後悔しないの?
本当に貴女は、幸せになれるの?」
「お母さん、私はこれでいいの。
幸せになれる。だから気にしないで?」
「......何で百合は、さっきからずっとそんな平然としていられんだよ?
お前が一番辛いはずなのになんで!!」
陸はその場で声を荒らげた。
「これが私の答えだから。ただ、それだけ......
陸、今まで迷惑をかけて本当にごめんね?
美香ちゃん、玲も......本当にごめんね?
クラスのみんなにも、よろしく伝えて?私は大丈夫だって......」
「っ大丈夫だなんて言えるわけないでしょ!?」
「お前は、俺らにとっても大事な友達、クラスメイトだ。
そんな嘘、他のやつらに言えるわけねぇだろ......」
「嘘じゃない、これが私の気持ちなの。」
「「......。」」
「っざけんなよ!!」
「っ!?」
「