藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第20章 ♡Story44♡ 出した答え
_数日後
「予定通り、パーティーの方は開催できそうだな。」
「......はい、」
「そのドレスも、似合っているよ(微笑)」
「ありがとうございます。」
会場の準備は既に出来ているようで百合は披露宴で着るドレスを試着していたようだ。
ちなみに真琴も今回は同伴している。
「真琴、もう何着かドレスを選んでみてくれ。
今回は大事なパーティーだからね。」
「わかりました、やはりピンクや紅色といったところでしょうか?」
「そうだな、よろしく頼むよ。」
「了解しました。」
「......。」
雅は一旦試着室を出て行った。
「......貴女もすっかり暴れなくなったわね、
ここに来たときは反抗してばっかりだったのに。」
「現実を、受け入れているだけですよ......
私がもがいても、意味ないですもん......」
「そうね......にしても、ドレスは自分で選ばなくていいの?」
「自分にどれが似合うかだなんてわからないので、お任せします。」
「そう......じゃあ、これはどうかしら?」
「リボンが多くて可愛らしいですね、白も白とピンクで私の好きな組み合わせです。」
「やはり貴女は、こういうドレスがいいみたいね(笑)
他にも気になるものはあるかしら?」
「いえ、特になにも......。ドレスなんて、どれでもいいですよ......」
思いれもなにもない婚約披露宴パーティー、
百合にとってドレスなどどうでもいいものだった。
「このドレスにも合わせて、アクセサリーも選ばないとね。
あ、そうそう、ティアラはこれよ。代々有栖川家に継ぐ者に与えられる家宝、
雅様の母君やその先代もこのティアラを付け式などを上げたのよ。」
「そうなんですか......」
「えぇ、このティアラにそのネックレスに合わせると......
シンプルな方がいいわね。
ドレスだけでも十分に魅力を引き出しているわ。
選ぶものはイヤリングくらいね......このダイヤとかはどうかしら?」
「それでお願いします。
......なんで何でもいいっていうのにわざわざ聞いてくるんです?(苦笑)」
「業務よ、業務。」←
「(笑)」