藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第20章 ♡Story44♡ 出した答え
_30分後
_コンコン「今帰った、翔もいるのか?」
「お帰りなさいませ雅様、ただ今招待状の整理をしているところでございます。」
「そうか。」
雅は部屋に入ってきた。
百合は招待状や手紙が入った封筒を眺めていた。
「どうやら、答えは決まっているようだね(微笑)」
「......はい、貴方と婚約します。」
_フッ「そう言ってくれると思ったよ(微笑)
翔、招待状は既に準備が出来ているのだろう?」
「はい、すぐにでも発行できます。」
「では早速招待状を配ってくれ、
俺の方はパーティーの準備をしなくてはいけないからね。」
「かしこまりました、すぐ手配させます。
では百合様、私はこれにて失礼します。」
「はい、今日も1日ありがとうございました。」
「雅様、食事の方はコックに作らせますか?」
「そうだな、お前も今日はいつもにまして大変だっただろう。
部屋で休め。」
「ありがたきお言葉、では失礼いたします。」
翔はお辞儀をすると部屋を出ていった。
「......。」
(もう決めたことだから......逃げちゃ駄目よ、百合......)
「今日は早く帰って来れたからね、食事の時間になるまで話でもしよう。」
「......はい、“雅さん”。」
(もう私は逃げられない、いい加減......現実を認めなきゃ......)
百合はできるだけ雅のことを下の名前で呼ぶようにした。
「まさか君が俺の名前を言ってくれるとは......本当に嬉しいよ(微笑)
俺も、これからは“百合”と呼ばせてもらうかな?」
「......お好きに、呼んでください。」
_フッ「......(微笑)」
「......。」
それからは急ピッチデパーティーの準備は進められた。