藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第19章 ♡Story43♡ 招待状
太輔side
「みんな、今日は朝早くからありがとう。
おかげでネックレスは見つかった(微笑)
これは俺からのほんの些細なお礼だ、皆さんを私の屋敷に招待したい。」
「美咲の屋敷に行くとか初めて!」
「北山先生、行ったことないんですか?
貴方なら堂々と入りそうですけど。」←
「いやいや!有栖川雅のほうが地位が高くてもコイツも金持ちだぞ?
そう簡単に入れないっすよ(苦笑)」
「貴方には縁がなさそうですもんね。」
「今日は久々の毒舌連発ぅ......
百合ちゃんがいないからって俺に当たらないでください(笑)」
「別に当たってません。(怒)」
「貴方、子供みたいなことはおよしになって?
来海に悪影響を与えるでしょ。」
「はい、すんません......」
「......。」
(小夜さんって結婚式の時はすごいおしとやかなイメージだったけど、
意外といじる側の人間かも......)←
_その日の夜
美咲の屋敷に招待された太輔達、屋敷では大広間を中心に宴が開かれた。
「......。」
(百合も今頃、飯でも食ってる頃かな......)
太輔はグラスに入ったジュースを持ちながら百合のことを考えていた。
「ふーじがや先生!あんまり手が伸びてないけど大丈夫っすか?」
「っ北山先生......」
「......ネックレスが見つかったとはいえ、
肝心の百合ちゃんがいませんからね......
食事に手が伸びないのも無理ないっすね(苦笑)」
「......北山先生、」
「はい?」
「俺は......
俺は百合を助け出すことが出来るでしょうか?」
「......。」
「絶対百合を連れ戻すって誓っても、結局は方法が見つからない。
時間が......解決してくれるのでしょうか......」
「......今は、そう信じるしかない...ですね......
でも百合ちゃんは無事なはず、敵側にも隙があるでしょうから、
そこを狙うしか......」
「......そうですね。」
早く、
早く百合を取り戻してぇよ......