藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第17章 ♡Story41♡ 離れ離れのふたり
「藤ヶ谷君、昨日はよく寝れたか?」
「いえ......」
「それもそうだよな......まだ、兄の言葉を信じているのか?」
「......。」
太輔は首を横に振った。
「......?」
「昨日それで徹平君に説教をされましてね(苦笑)
俺、百合のことを信じるって決めたんです。
まだ、嫌われたかどうかだなんてわかりませんから......」
「あぁ、その通りだ。彼女が君を嫌いになるはずなんてない、
たとえ......すれ違いがあってもね......」
「そうですね......」
「っ藤ヶ谷、先生......」
団司はゆっくりと身体を起こした。
「っ団司君!まだ動かないほうがいい......」
美咲は急いで団司の動きを止めた。
「立花君、君はただでさえ腹に重傷を負っているんだ......
むやみに身体を動かしたら傷口が開いちゃうよ......」
「っネックレス......ネックレスのことは、聞きましたか?」
「ネックレス?......あぁ、百合がネックレスを海に投げ捨てたっていう話だろ?」
_コクッ「貴方が彼女を信じているなら、わかっていると思いますけど、
あれは彼女が捨てたんじゃない、あいつが無理矢理に奪って投げ捨てたんです......」
「......そうか。」
「兄が、本当にすまない......」
「確かに彼女は、一回ネックレスを捨てようとしたみたいです......」
「ぇ......?」
太輔は俯いていた顔を上げた。
「でも彼女はそれができなかった、貴方のことが......
まだ好きだから、愛しているから......」
「っ......」
っ百合......