藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第16章 ♡Story40♡ すれ違う心、信じる心
ルビーのネックレスを首元にかけられた百合、
「っネックレスなんて、いりません!」
百合はすぐネックレスを外そうとしたが......
_ガシッ!「駄目だよ......これは俺の“モノ”だという証だ......」
「っ私はモノなんかじゃない!ひとりの人間よ!!」
ネックレスを外そうとしたが、その腕は雅に抑えられてしまった。
「せっかく君の為に仕入れたのに......」
「っ私は貴方の着せ替え人形なんかじゃないわ!
こんなドレスだって、私の趣味じゃないもん!!」
(太輔の方が、ずっといいのを選んでくれる......)
「まぁ俺の趣味が少し反映されてしまったかもしれないね、
確かに君は、大人っぽいというよりはかわいい系といったところだしね......」
「......。」
「でもそのドレスも、君に似合っている(微笑)」
「似合ってない......自分が好きな服じゃない時点で、似合ってなんかいない。
モデルはただ言うとおりに服を着てるわけじゃ、ないのよ......」
「なるほど、流石人気モデルなだけあるね。
今度はもっと君に似合うドレスを選んでこよう(微笑)」
「貴方に私を満足できる服を選ぶことはできない......
貴女が選んだ服もドレスも、着たくない......」
「そこまで拒絶されると、さすがの俺も傷つくよ(苦笑)」
「......。」
(もう嫌......
太輔達のところに帰りたいよ......)