藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第15章 ♡Story39♡ 亀裂と絶望
私は凄く大切にされていた......
なのに......!
百合はネックレスを握り締めた。
『なんで『何でもない』だなんて言ったの!?
私にバレたくないから嘘ついたんでしょ!』
『本当は私と付き合う前からあの人と付き合っていたんでしょ!』
『っ太輔は、本当は私のことなんて好きじゃないんでしょ!?』
『っもういいよ!』
私は酷い言葉しか言えなかった......
「っ私......
太輔の彼女失格だよ......っ!」
百合はネックレスを握り締めていた右手を水辺に向かい上にあげた。
「私に......このネックレスを持ってる資格なんてない......」
ネックレスを水の中に投げ捨てようとしたが......
「っ......!」
振り上げた腕は小刻みに震え、身体全身で百合の身体を静止させていた......
「っ私には...私にはこのネックレスを持ってる資格なんてない!
ないのに......!」
「そう......君にはそんなネックレスなんて必要ない(嘲笑)」
「っ!?」
突然後ろからは聞き覚えのあるような声が聞こえてきた。
勢い用後ろを振り向いた先にいたのは......
「っ......!
有栖川、先生......」
後ろに居たのは百合のクラスの副担任こと有栖川雅、
美咲の兄でもある雅だった。
「っ......!」
百合は一気にただならぬ恐怖を感じた......
っこの状況、昨日の放課後の時より明らかにやばい、
立花さんも志村さんも、
誰も守ってくれる人はいない......
「さぁ......
俺と一緒に来てくれるよね?(黒笑)」
「っぃや......!」
「っ百合ちゃん!!」
後退りをしたのと同時に
丁度真横の方から聞き覚えのある声が聞こえてきた......。