藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第15章 ♡Story39♡ 亀裂と絶望
「っ結局...結局太輔は私のことを子供としか思ってなかったんでしょ!?
所詮、私のことは子供のおままごとだと思って付き合ってたんでしょ!」
感情を露にする百合の目には大粒の涙が頬を伝っていた。
「俺はそんな中途半端な気持ちでなんか付き合わない!」
「本当は私と付き合う前からあの人と付き合っていたんでしょ!」
「何でそうやって決めつけんだよ!俺の話を最後まで聞け!」
「っ太輔は、本当は私のことなんて好きじゃないんでしょ!?」
「っいい加減しろよ!」
_パチンッ!
突然、“パチンッ!”という音が玄関先に響いた......
「っ......!」
「っ......ぁ、えっと......」
百合の頬は、
ほんのりと赤く晴れ上がっていた......
「っわり、ぃ......」
俺は、なんてことをしてしまったのだろうか......まさか、
百合のことを、
殴ってしまうだなんて......