藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第12章 ♡Story36♡ 新しく来た副担任の先生
「そうですね......では、この件は上s..「それは待ってくれ。」......は?」
「すまないが、この話はまだ上の者には言わないでおいてくれ......」
「っなぜですか!?」
「この件は慎重にやらないと......これは容易には解決できない......」
「有栖川財閥って、そんなに凄いんっすか?」
「まぁね.....小さな事件は、うちの財閥の力を使えば揉み消すのも簡単だ。」
「......。」
「だからこそ......慎重にいきたいんだ。
......それに、守りたい奴がいるんだ......」
「守りたい人?」
「うん、百合ちゃんと同じ年の子......だから......」
「そんなに、大事な人なんですね......」
(私と同じ年齢......一体誰なの?)
「うん......っまずい、今日はこの辺にしないと......」
美咲は咄嗟に窓を見るのと同時に顔を強ばらせた。
「あいつの部下ですか?」
「あぁ......ごめん、俺も囚われている身だからね......
これ、俺の連絡先。見えないようにしまっておいて......」
美咲はポッケからそっと紙切れを団司の手に渡す。
「......わかりました。」
「アイツ等には、適当に言っておくから何も気にせず帰って大丈夫だ。
引き止めて、悪かったね.....」
「いえ......貴方のおかげで情報を掴むことができたんです。
むしろ感謝します......」
「信じられない部分もあると思うけど......ありがとう。
じゃあ俺はこれで失礼するよ。」
「「「はい......」」」
美咲は3人分のドリンクの代金をおいて
雅の部下であろう人物のもとに歩いて行った。
そして美咲達が何やら話し込んでいるのが目に入ってきた。
「行こう......あいつらに変に勘付かれるかもしれない......」
「そうだな......百合ちゃん、帰ろっか。」
「はい、そうですね......」
3人は少し暗い気分のままカフェを後にした。