藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第12章 ♡Story36♡ 新しく来た副担任の先生
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「今日からこのクラスの副担任になる有栖川雅先生だ。」
「初めまして、有栖川雅です。担当科目は化学です、
みなさん仲良くしてくださいね(微笑)」
「っお、お、おオーナーさん!」
(何で、お店のオーナーが学校の先生に......?)
教卓の前に立っていたのは以前文化祭に奈央と共に来ていた有栖川雅だった。
「玉森、急に席を立つな(苦笑)」
「す、すいません......」
思わず席を立った百合は席に着く。
百合が戸惑っている中、他の女子生徒達は頬を染めていた。
「やっばぁ.....超かっこいい......♥」
美香もその一人だった。
「......百合ちゃん、知り合い?」
徹平が百合の肩を突く。
「こないだの文化祭に来ていた有栖川雅さん、
友達のアルバイト先のオーナーさんです......追加情報で言うと、
有栖川財閥の方です。」
「オーナーが...なぜ......」
(しかも御曹司か?なら、コネでこの学校に?)
団司は眉間にシワを寄せた。
「立花さん、どうしたんですか?」
「この時期に転勤、しかも財閥が経営する店舗のオーナーが教師......
いくら何でも可笑しすぎる......百合ちゃん、
やっぱり気をつけたほうがいい。」
「気をつけるって......でも、美咲さんのお兄さんで優しい方ですよ?」
「いいから......アイツには、気をつけろ......」
「っあ、はい......」
(確かにいろいろ不審な点は多いけど......なんで?)
頭が追いついていかない百合は雅の姿を見ていた。
「おや?まさかの百合ちゃんも見惚れてたの?(笑)」
からかい気味の美香。
「っ違うよ!」
「おいおい百合......彼氏いんのに見惚れちゃあかんだろ(笑)」
「っ陸までからかわないで!なんでこの時期なのかなぁって......」
「まぁそうかもしんねぇけど......いい感じの先生だから問題ねぇだろ!」
「うん、そう...だね......」
(なんだろ.....本当に、立花さんの言うとおり気をつけたほうがいいのかな......)