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藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-

第11章 ♡Story35♡ 恋愛禁止の理由


楽屋をウロウロしていると...



『社長、大変です!』



『なんだ、こんな時に......』



『チエコさんのことなんですが......』



『っチエコがどうした!?まさか事故に!?』



楽屋に慌てて入ってきたチエコのマネージャー、



栄吉は顔を真っ青にしながらマネージャーに詰め寄った。



『っいえ......さきほど、渋谷のディスコ店からお電話があって......』



『ディスコ、だと?』



ディスコは若者を中心に当時大ブームとなっていた。



『そのお店に、チエコさんらしき人と男の人が一緒にいて......』



『なっ...ステージが始まるというのにディスコだと!?』



もしこれが事実なら、栄吉は呆れるしかなかった。



『確信はありませんが......』



ちょうどその時、楽屋の扉を開ける音がした。



『すいませーん社長っ(苦笑)
でもなんとか間に合いましたね!』



『っち、チエコ!お前今までどこに......』



『あー......ちょっとディスコに行ったらそのあと夢中になっちゃって(苦笑)』



『まったく......早く支度をしなさい......』



『はーいっ!』



『......。』



この時栄吉はチエコに対して違和感を覚えた。



なぜ大事なステージがあるというのに時間を忘れディスコを楽しんだのか、



なぜ早めに来る彼女が遅いのか、



なぜ......最近仕事に対して無気力なのか。



そんなことが栄吉の頭を駆け巡った。



『はぁ......』


















「そのチエコさんが、事務所の規則に影響を与えたんですか?」



「あぁ、まさか彼女がな......当時は呆れるしかなかったよ......」



「......。」
(男絡みでなんとなくは見えてきたけど......一体何が.....?)
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