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それでも君がいい。
第15章 記録.15
ー瑛翔side
「夏芽姉さん、入るよ」
部屋にこもる姉さん。
入ると、ずっと外を見ている。
その視線の先には、翔馬さん。
「話に行けば良いじゃないですか」
「無理よ、分かるでしょ。彼は咲紀さんが好きなの」
諦めたような目。
もう、諦めているのかな。
そんなの、だめだ。
翔馬さんはどうなっても良いと言う。
夏芽姉さんが選んだ人ならば。
でも夏芽姉さんは、自分から行動せず黙って待っているだけ。
見たものをそのまま受け止め、そこで判断してしまう。
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