• テキストサイズ

それでも君がいい。

第14章 記録.14



「部屋、戻る?」

「...ま、だやだっ。」

「じゃあ、なんで泣くの?教えてくれなきゃ僕はどうしようも出来ないよ」

「....だって...」

言葉につまる夏芽。
問い詰めても仕方のないことぐらい、わかってる。
夏芽は問い詰められるとそれを追い詰められている意識に変わってしまうから。

「ごめんね、ちょっと意地悪だった」

ギュッと抱きしめてあげる。

「しょっ、ま....」

僕は知ってる。
夏は、ときどき人を惑わせること。

だから夏芽がこうして甘えて来たりすることは、きっと夏のせいなんだ。
/ 146ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp