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それでも君がいい。
第11章 記録.11
「翔馬さんも夏芽姉さんも、黄昏てないでカレー完食、手伝ってくださいよ」
「あ、ごめん!」
夏芽が笑顔でそう返事し、慌てて戻って行った。
「何かあったんですか」
「七瀬さんとの婚約を破棄したいって」
「ああ...」
瑛翔は思い当たる節があるらしく、そうつぶやいた。
決して教えてはくれなかったが。
「もう気づかれたんでしょうか」
「え?」
「なんでもありません。戻りましょう」
瑛翔の意味あり気な一言が、僕の頭の中で響いていた。
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