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それでも君がいい。
第9章 記録.9
「翔馬....」
「気安く呼ぶな。もう帰れ!」
そう言い放つ。
と、
「家がないのっ、だから....、ここに住まわせてほしい...」
いきなりそんなお願いをしてきた。
聞き入れる気にもならない。
「無理だ」
「....そう、分かったわ」
彼女は立ち去った。
本当は、受け入れようと思った。
でも、やっぱり無理だった。
母さんは甘やかすと、調子乗る。
そうして父さんともよく喧嘩してたから。
落ち込んだ気持ちで、僕は街へ向かった。
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