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それでも君がいい。

第8章 記録.8



「...翔馬さんは、知らなくても大丈夫ですよ」

「な、なんか悲しいな...」

とつぜん、すくっ、と立ち上がる瑛翔。

「翔馬さんは、なにがあっても夏芽姉さんを捨てないでくださいね」

そう言い、瑛翔は用があると中へ戻って行った。

捨てるわけないよ。

10年以上見てきたんだ。
それに、諦めないって決めたんだから。



それでも、いつか僕は君の前から居なくなる。
だとしたら君は、泣いて探してくれるかな。


なんて、馬鹿なことを考える僕は。
いちばん最低なやつだろう。
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