第7章 記録.7
「あ、瑛翔...!!」
慌てて夏芽が瑛翔を注意する。
しかし、瑛翔は変わらず七瀬さんを睨む。
「夏芽姉さんの部屋に何の用だ、おいコラ」
ぐわ、と睨む瑛翔の表情は怖い。
「七瀬さんは私の婚約者なのよ!?前にも紹介したじゃないの」
「僕はこんなやつが婚約者だなんて、認めませんよ。夏芽姉さんにふさわしい人は、翔馬さんしか居ないですよ!!!」
う、嬉しい...!!
でも七瀬さんがかわいそう....
「出て行け!!てめぇ、夏芽姉さんを騙そうとしてんだろ!?俺は騙されねぇぞ!!」
瑛翔はどうしてか、七瀬さんにだけ口調が荒くなり、一人称も僕から俺に変わる。