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それでも君がいい。
第19章 記録.19
「翔馬くんも。いつもありがとうね」
「いいえ。」
おばさんは優しく微笑み、そんな言葉をかけてくれた。
「ママもパパも。蓮奈が来てるから、挨拶した方が良いんじゃない?」
「そうね。蓮奈を預かってるんだからそれぐらいしなきゃね」
「そうだな」
夏芽、どうしてそんな追い出すように言うんだろう。
嬉しくないのかな、久しぶりに会えて。
「....そうだよ」
夏芽はギュッと、胸の辺りの服を掴む。
その表情が少し苦しそうに見えたのは、気のせいかな。
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