第7章 クラック
越前「クラック?」
シウ「ロンドンを中心に動いているストリートテニスのグループ・・・・といえば聞こえは良いが実態はほとんど潰し屋だ・・・問題を起こし学校やテニスクラブから弾き出され、公式にプレーをする場を失った者達だ・・・・そのリーダーがキース・・・・・」
(っ!キース!?)
シウ「彼自身もかつては世界を目指せると言われた程の天才テニスプレーヤーだ」
(キースってリサのお兄ちゃん・・・・)
シウ「クラックはイギリスの学校やテニスクラブに現れては相手を叩き潰していることを繰り返している・・・・中にはリアルテニスのボールを使って相手に大きなダメージを与える者もいる」
跡部「・・・リアルテニス」
金「昨夜も言うてたけど、何やそれ?」
乾「簡単に言えば今我々がやっているテニスのルーツだ・・・ボールはコルクや石などの固形物を中心に布などを巻いた物で、ゴムボールと違い威力がある」
シウ「キース達の今度の狙いは、明日からウィンブルドンで開かれる大会だ・・・・主だった選手達の鼻をへし折り、自信を喪失させ、大会自体を潰してしまおうというわけだ」
跡部「一つ聞いても良いか?揃いのリングをしてるからにはお前もそのメンバーなんだろうが、何故あいつを助けた?」
越前「む!」
シウ「・・・・・俺は・・・クラックを抜けた」
さくら「・・・・ぇ?」
大石「今はメンバーじゃないと?」
忍足侑「クラックのメンバーいうことは、あんたも公式戦には出られへんってことかいな?」
シウ「今は・・・・そうだ」
(じゃあキースも・・・)