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キュウビノキツネ
第5章 むかしのはなし。
「んで、こりゃおかしいってんで、そいつにいろいろと聞いたんだが、まぁろくなことは言わなくてな。しょうがないから、こっちも手を尽くして言わざるを得ない状況に――」
「何やったんだよ……?」
「ちょっと言いにくい事」
リトの質問にサラッと返しつつ、話を続けた。
「その状況に陥ってようやっと肝心な事を話始めた。聞いてれば、地下に通じる隠し扉があって、その先にある空間に証拠やら商品やらを保管してると言うんだ」
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