第2章 相手の気持ち
ガチャッ
「さむっ」
マドンナ「はい、コーヒー。」
「ありがとう」
マドンナ「仕事の話しと親友としての話し、どっちからがいい??」
「仕事からでお願いします」
マドンナ「(笑)オブジェ、間に合いそう??」
「今、頑張ってます」
マドンナ「オブジェの写真見せてもらったんだけど…何かが足りないのよね」
「足りない??」
マドンナ「そう。テーマが願いなんだけど、の願いがイマイチ伝わってこないのよね」
「私の願い…」
マドンナ「そう。作り手の想いが一番大切なの。がオブジェに込める願いはなに??」
「それは…みんなが幸せになることでしょ」
マドンナ「だったら、その願いをもっとぶつけてよ。そうすれば、もっと輝きが増すから」
「……」
マドンナ「期待してるんだから、の本気で答えてみせてよね。仕事の話しは以上。…ここからは親友として話すんだけど…クリスマス、渋谷くんから誘われたんだよね」
「そうなんだ。どうするの??」
マドンナ「一回断ったんだよ。大事なイベントがある日だし。でも、必死にお願いされたから、ついついOkしちゃったんだよね」
「なにか他に約束があったの??」
マドンナ「約束はないんだけど…渋谷くんって昔から人気者だったでしょ??だから、なんで私なのかな??って…」
「気にはなってたんでしょ??」
マドンナ「…それは…」
「…そっかぁ。いいなぁ~、クリスマスに一緒に過ごせる人がいて」
マドンナ「は??横山くんや村上くんは??」
「横もヒナちゃんも彼女と過ごすらしいよ。私は可哀想なクリスマスで~す」
マドンナ「…えっ…」
「ん??」
マドンナ「なんでもない(笑)…そろそろ時間だから行くね」
…バタン
あの反応…マドンナには想い人がいるってこと??
なんだか、知りたくないことを知ってしまった気がする…