第5章 溢れる想い
12月22日(出発まであと2日)
ガヤガヤ…
渋「あ~‼今日もホンマ疲れた」
村「年末近いから、どんどん忙しくなんな」
横「お前らちゃんとしてくれな、俺が困るし」
渋「旨いもん食わせてくれるなら、頑張る」
横「何が嬉しくてお前らにおごらなあかんねん」
渋「部下のモチベーションは上司次第」
村「(笑)」
横「俺になんか不満でもあんのか??」
渋「そりゃぁ…山ほど」
横「俺のモチベーションが下がるから、やめてくれ」
渋村「(笑)」
コツコツ…
マドンナ「あっ‼」
村「マドンナ。こんなとこでどないしてん」
マドンナ「久しぶり。から聞いてはいたけど、相変わらずね」
渋「それよりマドンナ、こんなところでどないしてん???」
マドンナ「違う。今日は、キミくんに用事があって」
渋村「…は??」
横「……」
マドンナ「キミくん、時間いい??」
横「…お…おん」
村「じ…じゃあ、俺らは行くな。横、また明日」
横「ごめんな。おつかれ」
渋「……」
コツコツ…
村「すばる??」
渋「…横の忘れられない人ってマドンナのことやったんやな」
村「そんなん、わかれへんやん。付き合ってたかもしれへんけど、その人とはかぎれへん」
渋「いや…明らかにそんな雰囲気やったやん」
村「……」
渋「横は俺のこと応援するって言いながら、心のなかでは上手くいきっこないって思ってたんちゃうか??」
村「それはないやろ」
渋「やったら、なんで言わへんねん‼俺の忘れられへん人はマドンナだって‼」
村「それは…」
「大きな声出してどうしたの??ちょうどよかった‼ホットワインできたから、おいでよ」