第1章 目覚めはとても悪かった
何故だろう
確か私は子供を庇い死んだはずだ。
なのに何故ベットに横たわっているんだろう。
いや、ベットに横たわっているのはまだ病室とかの可能性があるが、明らかに病室ではない。
誰かの部屋だ。もちろん私の部屋ではない。
しかもだ。髪が長い。ものすごく長い。なんだこれ。
部屋を見渡すと...なんとも生活感のない
机、ベット、後は積み重なった本、それだけだ。
トントンッ
ドアを叩く音が聞こえた。
「皐月、早く用意を済ませなさい。
後三日でロンドンへ行くんだから」
ロンドン?何故そんな所に行くのだろう
後この女の人誰めっちゃ美人
「...わかりました」
適当に言いかえし、女の人がドアを出ていく前に
引きとめた。
何?と聞かれる前に
「髪を切ってもらえますか?」
目覚めはとても悪かった
(うっとうしいので)