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黒バス:恋愛小説
第3章 今吉翔一 : 君は知らない。
『でもやっぱり一番は青峰や。あいつが負けるわけない。』
そう、自信満々に語っていたのは先輩だったのに。
「ほな出ようか。儂は最後に忘れ物ないか確認して出るさかい桃井とちゃんで引率頼んだわ。」
やけにあっさりそう言って彼は私たちを控室から追い出した。
先輩も含め全員目元が赤いのに青峰君だけはやたらとすがすがしい顔をしている。
「よし、じゃあ行くか。」
今吉先輩たちが抜けて新キャプテンになる若松先輩がばつが悪そうにそう言ってみんなはぞろぞろと動き始めた。
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